
こんな疑問にお答えします。
定期保険
定期保険とは、保険の期間が一定の期間と定まっている保険の事を指します。
別名、【かけすて】の保険と言われる事もあります。保険の期間が終了した後は、支払った保険料が1円も戻ってこない為です。
例えば、毎月1万円の保険料を25歳から80歳まで支払い、保険金が支払われる要件に該当しなければ、660万円が水の泡となってしまいます。
こんな方におすすめ
- 一定の期間のみ手厚い保障に加入しておきたい方には、定期保険はおすすめです。
種類
定期保険の中にもたくさんの種類がありますが、個人向けの商品で多い種類をこちらでは挙げたいと思います。
死亡保険
平準定期保険
保険に加入した時点の保険金額が一定です。
例えば、25歳~60歳の間に、いつ亡くなったとしても1,000万円の保険金に加入していれば、1,000万円がまとめて支払われます。
保険に加入した時点の保険金額がピークで、経過年数とともに保険金額も一定の割合で減少していきます。
平準保険とは違い、毎月保険金が支払われます。
例えば、25歳~60歳の間に加入後すぐ死亡した場合4,200万円、50歳で死亡した場合1,200万円が支払われます。
いずれも加入した後に、保険金額を増額する事は出来ませんが、途中で減額する事は出来ます。
近年は、収入保障保険に加入する方が多い傾向です。
割引制度
定期保険の多くは、割引制度があります。
保険会社によっては、割引がない会社もあります。
割引の条件
1年以内に喫煙歴がない事
健康診断の結果で
身長と体重が平均値(BMI数値)18以上~27未満である事
血圧の値が最高140未満、最低が90未満である事
割引が適用になると、適用にならない方に比べて保険料が半分近く安くなることもあります。使わない手はありません。
割引が利用できる会社を知らずに、10年も20年も保険料を払っていると場合によっては、同じ保障内容で100万円以上、総額の保険料が変わることもざらにあります。
注意点
喫煙歴の確認は、申し込み時に簡易キットで行われる為、嘘はバレてしまいます。
ご夫婦で相談する際(喫煙を内緒にしている方)は、細心の注意を払いましょう。また、ごく稀に副流煙でも反応が出る事があります。
健康診断や人間ドックの結果表のコピーの提出が求められます。項目にもよりますが、再検査や精密検査の指摘がある場合で、再検査を受けていない場合は割引が利用出来ないだけでなく、そもそも保険に加入出来ない可能性もあります。
落とし穴
生命保険の更新型と言われる保険をご存知でしょうか?保険加入者の80%近くは、更新型の保険に加入していると言われます。
私が今までに確認した方の95%は、更新型でした。決して更新型の保険を否定するつもりはありません。
ココに注意
更新型とは、平準定期保険に多く見受けられます。
仮に、20歳で更新型の保険に加入したとします。すると、10年ごとに保険料は再計算され、解約しない限りは自動的に更新され、保険料は上がり続けます。
40歳、50歳、60歳、70歳と約1.3倍~2倍ずつ上がっていきます。※定期保険の中でも更新しないタイプはありますが、大手の日本の生命保険会社は99.9%更新型の保険を勧めています。
理由は、定期保険に加入してもらった方が、保険会社の収益性が高まるためです。また、保険が世の中に出始めた頃は定期保険しか存在していなかったためです。
まとめ
定期保険は、【かけすて】の保険がほとんどです。
保険会社によっては、割引が利用でき、同じ保険の内容であったとしても、保険料が半分近く下がる事もあります。
定期保険は、更新型の保険である事が多いため、1度確認だけは早めにしておきたい保険です。
ご自身で確認するポイントは、保険証券に記載のある保険期間の項目が、○○歳や○○年になっていないかです。
加入している保険会社の担当者は、自社の商品なので、当たり前ですが良い事しか言いません。
第三者へ相談する事で、他社との違いの説明を受ける事が出来ます。加入している保険の内容が良ければ、そのまま継続すれば良いだけのことです。
ご自身で確認するのにも限界がありますので、1度専門家へ相談する事をおすすめします。