
こんな疑問にお答えします。
終身保険
終身保険とは保障が一生涯続く保険を指します。終身保険は、保険期間が終身しかありません。
ただし、保険料を払い込む期間(いつまでに保険料を払い終わってしまうか)は、自由に選択することが出来ます。
払い込む期間の例は、一時払い、5年間、10年間、15年間、20年間、60歳、65歳、70歳、終身などがあります。
加入時の年齢・保険会社・商品によっては払込期間も上記から選択が出来ないこともありますので注意して下さい。
種類
単に、終身保険と言っても種類がたくさんあります。ここでは、生命保険(死亡保険)と医療保険やガン保険の場合で解説致します。
死亡保険の場合
図の解説:赤色の部分が死亡時の保険金額、水色の部分が保険料の支払い累計額、緑色の部分が解約時に戻ってくる金額を表しています。
終身保険で死亡保険に加入する場合、必ず解約時に戻ってくる金額があります。これを解約返戻金と言います。
解約返戻金がある為、定期保険に比べると保険料は高くなります。
加入してから何年経過しているかで解約返戻金は変わります。
基本的には、保険料の払込期間が終了した後であれば、それまで支払った保険料の累計額以上は戻ってきます。
イメージ
払込期間が10年間の終身保険に加入しており、支払った保険料の累計額が300万円、払込期間終了後の10年目に解約すると、301万円が戻ってきます。
20年目に解約すると300万円の累計額に対して、330万円が戻ってきます。
ただし、1年目から9年目までの間に解約すると支払った保険料の合計額より少なくなって戻ってきます。
医療保険やガン保険の場合
支払った保険料は、解約しても戻ってこない保険がほとんどです。
かけすてのタイプという事です。
また、死亡保障とは違い、医療保険やガン保険の場合、定期保険と比べて終身保険の方が保険料が安くなる事が多いです。
勘違いしている保険会社の営業マンも多いので、覚えておいて下さい。
メリット
終身保険は、払込期間を短くすればするほど、保険料の累計額を少なくする事が出来ます。
前倒しで保険料を払えるので、支払いの見通しがつきやすい点も良い点です。
デメリット
・払い込み期間が短期間になればなるほど、ひと月あたりの支払う保険料は割高になります。
一生涯分の保険料を短期間で払ってしまうということなので、当然といえば当然ですが。
・加入して早くに亡くなってしまうと、払い損になってしまいます。
また、保険の見直しを定期的に行うつもりという方も同様に払い損になってしまいます。
そういう時は終身払いを選択しておく事が良いと思います。
ひと月あたりの保険料も安くなりますし、見直しする時に損した気持ちになりません。
・1度選択して保険に加入した後は、いかなる理由があろうとも払い込み期間の変更は出来ません。
まとめ
一生涯保障が続く保険である為、長寿社会の日本では終身保険を選択することで安心して保険に加入することが出来ると思います。
終身保険は、貯蓄機能があるタイプ(死亡保障)と
かけすてタイプ(医療・ガン保障等)の2種類があります。
保険加入後、払込期間の変更が出来ない為、慎重に考える必要があります。
ご自身が加入している保険が、終身保険と勘違いされている方が多くいらっしゃいます。
本当に多いです。
加入中の保険の確認や新規で加入する場合は、
複数の保険会社の取扱いがある代理店やFPに相談することをおすすめします。
ご自身の加入中の保険があれば、まずは保険証券に記載されている保険期間という項目を確認し、次に保険期間が終身となっているかを確認してみて下さい。
終身と記載があれば安心な訳ではなく、しっかりと他の保険期間の記載がないかを確認しましょう。
年齢で○○歳や10年、15年等の記載があった場合は、定期保険の確率が99%です。
定期保険だと途中で保険料が上がったり、保障が途中でなくなったりしますので注意して下さい。
医療保障やガン保障の場合は、見直し前提で加入するのは全く問題ありませんが、死亡保障の場合は、見直し前提で加入するのはおすすめ出来ません。
専門家と1度相談することでこの記事の理解度も上がるはずです。