
こんな疑問にお答えします。
先進医療
先進医療とは、厚生労働省が認めている最先端の治療方法です。
健康保険適用外のため、全額自己負担となります。
高額療養費制度も利用出来ません。社会保障の対象外ということです。
厚生労働省の先進医療を実施している医療機関の一覧に記載されていない病院で治療を受けたとしても先進医療とは認められません。
病院により、同じ治療でも金額設定に違いがありますし、先進医療と同等な治療効果があると言われてもそれは先進医療ではありません。
補足
アメリカでは、アメリカ国籍の方であっても健康保険がない為、治療にかかる費用は、全額自己負担となることは有名です。
ある病気になり同じ治療を行った場合でも、病院により金額設定が異なり、数百万円単位で治療費が変わることもあります。
アメリカ等の医療先進国で効果があった治療方法を、日本で取り入れている病院があります。厚生労働省は認可していない治療方法です。
しかし、病院と患者間での同意があれば行っても良い治療です。これを自由診療と言います。こちらも、治療費は全額自己負担となります。
自己負担の費用は先進医療の比ではないくらい、高額となる場合があります。※治験とは違います。
自由診療で、日本人にもある程度の治療効果認められた場合は、厚生労働省が先進医療の対象とします。
先進医療もある程度の治療効果が日本人に認められた場合は、健康保険の対象となります。
昨今だと白内障の多少点眼レンズを用いた治療方法が先進医療から健康保険の対象となりました。
1.海外の最先端治療
2.自由診療
3.先進医療
4.健康保険
ここまで見ると自由診療も先進医療も一般人はまず選択しないだろうと思われる方が多いと思いますが、
先進医療は費用が高額なだけあり治療期間が短く、体への負担も少ないと言われる治療方法が多いため、お金があれば利用したい治療であると言えます。
加入する方法
先進医療を加入する入口として代表的な方法は、医療保険に加入し、オプションで先進医療特約に加入するという方法です。
備え方
- 医療保険と一緒に加入する
- ガン保険と一緒に加入する
- 三大疾病保険と一緒に加入する
- 先進医療を単独で加入する
1の次に多いのが、ガン保険に加入し、オプションで先進医療特約に加入する方法です。
ただし、ガン保険の先進医療は、ガンの治療に限定されてしまうので、医療保険で加入した方が良いでしょう。
三大疾病保険と一緒に加入する場合も、三大疾病に限定されます。
先進医療の保険料は、毎月100円~200円程度ですが、4だけは毎月500円です。
先進医療は、加入している保険に後付け出来る保険会社もありますので、まずは確認する事をおすすめします。
ココがポイント
ここで保険会社は教えてくれない裏情報
医療保険とガン保険をそれぞれ別々の保険会社で加入していた場合で、がんの先進医療を受けたとします。
重粒子線治療、1回の治療費が約300万円ですが、この場合、医療保険とガン保険それぞれから300万円が支払われます。
しかも、非課税です。
保障内容
通算で2000万円を限度にかかった技術料相当額が支払われます。
技術料とは別に一時金で5万円~15万円が支払われます。
一時金は県外での治療となる場合等の交通費や宿泊費に使用できる費用です。
保険会社ごとの違い
上限額が1000万円以下の場合があります。
約10年前に加入した医療保険やガン保険、県民共済やJA共済等があてはまります。
1回の先進医療の金額がいくらまでと上限を設けている場合があります。
1回450万円など保険会社によります。
医療保険に先進医療を付帯出来ない会社があります。
日本生命(ニッセイ)です。ニッセイは加入者もダントツに多いので注意しましょう。
まとめ
先進医療の意味はきちんと理解しておきましょう。
先進医療は費用が高額になることが多いですが、それだけの価値がある治療方法です。
備え方としては医療保険のオプションが一般的です。
先進医療は今後も新たに追加される可能性があります。
仮に現在加入している医療保険で先進医療特約を加入しており、これから10年後に先進医療の枠に新たな治療方法が追加された場合でも、先進医療特約は新たな治療でも対象になりますので、安心して下さい。
先進医療を受ける際は、厚生労働省のホームページ上にて掲載している病院と技術名で受けましょう。そうでないと、先進医療特約から保険金が受け取れません。
先進医療もどきの治療を行っている病院が多数ありますので要注意です。
先進医療特約は保険会社や商品ごとに違いがありますのでしっかり確認しておきましょう。