
こんな疑問にお答えします。
ネット型生命保険
ネット環境さえあれば、スマホやPCで試算から申込手続きまで出来る保険です。
通常の保険会社に比べて保険料が安くなる傾向があります。
理由
すべての生命保険の保険料は純保険料と付加保険料から構成されています。
純保険料とは、保険金や給付金の支払いなどの財源となるものです。
付加保険料とは、保険事業上の必要経費に使用されるものです。付加保険料の一つに人件費が含まれており、ネット型保険会社は通常の保険会社と異なり、営業社員が不要なため、人件費を削減できます。
ネットだから通常の保険会社と違って、保険金がきちんと出るか心配とおっしゃる方も多いですが、ネット型の保険会社も管轄をしているのは、金融庁です。
保険会社により保険金が出にくいことは、基本ありません。保険業法という法律もありますので、安心して加入出来ます。
メリット
分りやすさ
保険会社により商品数が限定されており、シンプルな保障内容の商品が多い為、分かりやすいです。
申込時間の短縮
加入したい商品が決定している場合は、申込時間がおおよそ10分程度で自宅でも加入出来ます。
ネットで完結
加入から保険金請求、住所の変更等の手続きもネットのみで可能です。人としゃべる必要が基本的にないため、他商品の勧誘を受ける心配がありません。
安い
冒頭で記述した通り、基本的に安い商品が多いです
デメリット
商品数が少ない
1社の保険会社あたりの商品のラインナップ数が限定されており、加入したい分野の商品がない事もあります。
よって1社の保険会社を選択し、まとめて加入し、管理しやすくしておきたいという方には不向きと言えます。
商品の選択が難しい
自分にとってどんな保障がいくら必要か1人で判断するのが難しく、保険会社ごとに保険料設定が異なる為、知識がないと商品の選択でつまづきます。
また、保険の専門用語の解説をひとつひとつ自分で確認し、理解しないといけません。
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信用力
ネット型(専門)保険会社は設立して日が浅いです。ソルベンシーマージン比率の数値は高いですが、保険金の支払いが少なければ高くなるので数値もあまり参考となりません。
保険料が安い
必ずしもネット型生命保険の保険料が安い訳ではありません。一番勘違いされている方が多い部分かもしれません。
ネット型保険会社の医療保険と通常の保険会社で加入する医療保険だと、後者が安くなる事も多々あります。
なので、ネット型生命保険が1番安いという訳ではありません。
比較はきちんと行いましょう。
最大の注意点
ネットで保険加入する上で1番注意しないといけないのは、健康告知です。
生命保険に加入する場合、必ず健康告知が必要となります。
健康告知の一般的な例
ポイント
・3ヶ月以内に病院への受診があるか?
健康診断や健康診断の再検査の為の受診は告知不要です。
保険会社により、風邪や花粉症で受診した場合でも告知が必要です。
・過去5年以内に入院や手術があるか?
ポリープ切除等の日帰り手術も含まれます。
・過去5年以内に保険会社が指定する病気で1度でも病院への受診があるか?
保険会社指定の病気は保険会社により異なります。
・過去5年以内に7日間以上の病院への受診があるか?
ある病気で7回病院を受診したかではなく、 1度受診してから7日後に再度受診すれば告知が必要です。
・過去2年以内の健康診断で異常指摘があるか?
要再検査等、再検査の結果が異常なしの場合でも告知は必要です。
告知において申告モレ等があった場合は、保険会社は2年以内であれば契約を解除する事が出来ます。
また、2年経過後でも解除になる恐れはあります。
よって、申込みする上で一番注意しないといけません。
ネット保険に限らず、そもそも保険に加入出来ない可能性が高い病気
関連
ガン
心疾患
脳血管疾患
難病
精神疾患
意外かもしれませんが、精神疾患は通常の保険に加入出来ない会社がほとんどです。
入院せずに投薬治療のみという方が多いと思いますが、1度診断されてしまうと完治という診断がされにくいです。
症状がないため自己判断により病院に通っていない等の場合も保険会社には告知しないといけないので、申告しないといけない範囲は広いです。
過去に保険金の不払い問題というのが大問題になりましたが、この様に告知しなければならないにも関わらず、告知しなかった方が多かったのも理由の一つです。
保険に詳しくない方が保険に加入する場合は、一人で判断するのが難しいケースもあり、保険金を請求したが、支払われないでは保険に加入する意味がありません。
複数社の保険会社の取扱いのある代理店では、ネット型の保険、通常の保険のどちらも取り扱っている所もあります。1度、無料相談出来る場所で相談する事をおすすめします。
まとめ
ネット保険はシンプルな内容で、自分1人で手続きが可能です。
勧誘されるのが嫌な方はしっかりと自分で知識を身につけたうえで申込みをしましょう。
この商品に加入したい、保険の金額もすでに決めているという方はネット保険も良いでしょう。
ただし、デメリットにあげた部分も多く、1度は専門家へ相談すべきです。
特に、告知の部分は注意が必要です。
保険に加入出来たから安心するのではなく、保険金を請求した後に、この保険に加入しておいて良かったと思える状況を自ら作ることが大切です。