
こんな疑問にお答えします。
保険加入の6ヶ条
社会保障制度(公的保障)
1つ目は、社会保障制度を把握することです。
これが一番、大事といっても過言ではありません。
あなたは洋服を買う時に自分の体にあったサイズ(S・M・L)を購入しますよね?
実は保険もそれと同じです。
洋服は自分のサイズを把握している方が大半ですが、保険の場合、自分にいくらの保険金が必要かを知らない方が大半です。
そこで始めの1歩となるのが、社会保障制度を把握することです。
日本にお住まいの方は基本的に誰でも社会保障を利用することが出来ます 。社会保障というと難しく聞こえるかもしれませんが、簡単です。
社会保障の代表例は、 健康保険証を提示すると病院代が3割負担になる
←このことです。
生命保険を加入する上で、知っておきたい社会保障制度(公的保障)
入院時
働けない時
傷病手当金、障害年金
介護が必要な時
配偶者が死亡した時
遺族年金
65歳になった時
老齢年金
必要なお金を把握
2つ目は、自分にとって必要な金額を把握する事です。
社会保障制度を把握しておかないとまず決められません。
社会保障制度のひとつである高額療養費制度で解説していきます。
例えば 、10日入院、 手術をすることになったとします。
また、かかった費用の内訳が下記だとします。
治療代+食事代+個室代=100 万円+13,800円+7万円=1,083,800 円
健康保険証の提示で治療代に関しては3割負担で30 万円となり、
さらに高額療養費制度の利用で約9万円となります。
よって、9万円+13,800円+7万円=173,800円が自己負担の総額となります。
そのため、173,800円を貯金でまかなうのか保険でまかなうのかという事になります。
あくまでも医療保険が必要かどうかの判断材料です。
ガン保険や死亡保険もそれぞれの社会保障制度をふまえて保険に加入する必要があるのかを考えなくてはなりません。
保険の基礎知識
3つ目は、保険の基礎知識を理解することです。
保険の期間は、10年なのか一生涯なのか
保険料は、戻ってくるのか来ないのか 等
保険金額
4つ目は、1と2と3を理解した上で保険金額を決めることです。
あなたにとってそもそも保険が必要であるかは 、1.2.3を理解して初めて分かる事であり、あなた自身が必要であるかを判断する必要があります。
3の例で保険に加入しようと思った方は、1日あたり 18,000円の保険金が出る医療保険に加入すれば良いという事になります。※日額 18,000円の医療保に加入すべきと言っている訳ではありません。
もっともらしい事を言われて保険に加入したとしても、後々後悔するかもしれません。保険は高額です。適当に加入するものではありません。一生の間に何十回も保険に加入するなんてことはないはずです。加入する前にきちんと不測の事態をイメージしてあなた自身で保険金額を決める事が大切です。保険会社の言いなりになってはいけません。
従来の保険会社の懸念事項は、1.2.3を説明してくれない保険会社や担当者が大半を占めている事です。
理由は、
- 説明に時間がかかるので手間。
- 自社の保険商品の提案方法しか指導されていない。
- 周辺知識(1.2.3等)の勉強をしていない。
- 1.2.3を説明することでお客さんの知識が増え、自社商品の中に自分にあった商品がないことをお客さん自身が気付いてしまう。
中でも1番多いのは4だと推測しています。
商品選択
5つ目、ここから保険商品を選ぶようにして下さい。
そうすることで商品選びがスムーズになり納得して保険に加入することが出来ます。
1社のみの保険商品からでは自分にあった保険を選ぶのはまず不可能です。断言します。時間は多少かかるかもしれませんが、複数の保険会社の取扱いのある保険代理店等で相談することが良いでしょう。
生命保険の場合、最低10社は取り扱っている代理店が良いです。理由は保険会社によって保険商品の優劣が出る為です。AAA保険会社では医療保険が安いが、ガン保険は高い等。
優劣が出る理由としては、保険商品が認可されるまでの期間が長いという点です。民間の保険会社は金融庁が管轄しており、商品の改定や新しい商品の認可をする事も担っております。認可ペースは1年間で1社の保険会社で1~2商品のペースです。
保険会社の数も私が知っている範囲で生命保険会社だけでも30社はあります。加入する保険会社が複数社になるという入り方をする方が、あなた自身に合った保険を選ぶことが出来ます。あなたにとって良い商品だけを選択できるためです。
例:医療保険はAAA社でガン保険はBBB社で加入、死亡保険はCCC社で加入、合計3社で加入。
注意点
6つ目、複数社で加入する方が良いとは言っても複数の保険会社で保険に加入する場合の注意点もあります。
3社で申し込み手続きをする場合、3回申込書をかかなければなりません。
保険金を請求する際に診断書を2枚取り付けないといけない可能性があります。
理由は、保険会社が指定する書式での診断書の提出が求められることや、診断書の原本提出を求める会社もあるためです。診断書も1枚5,000円近くします。
例えばガンになり、保険金の請求をする際に医療保険とガン保険でそれぞれ診断書が必要になるかもしれないという事です。
加入後のフォロー体制が十分な代理店であるかです。
保険加入後の住所などの変更があった際、フォロー体制が不十分な代理店で加入した場合・インターネットで加入した場合は、3社すべて自分で電話しなければいけません。代理店によっては、代理店のみに連絡すればすべて代行で対応してくれる所もあります。
上記のような理由から1社にまとめたいという方もいらっしゃいますが、複数の保険会社を取り扱っている代理店でも1社にまとめる事は可能です。1社にまとめるにしてもまとめないにしても類似している商品で比較することは非常に大切です。
保険の世帯加入率は9割近くにものぼります。ただ理由が残念な事が多いです。
- 営業の人から言われるがまま加入した。
- 周りが入っているから、自分も入る。
- 親からの紹介『保険は入るものよとりあえず入っておきなさい』と言われた。
- 付き合いでもいいから入ってとお願いされた。
- バーター契約 ( 保険に入ってくれたら、あなたから車を買う等)⇨法律違反。
- 肉体関係
保険加入者の満足度は低いのが現状
今の保険で満足しているという方は、3割程度というアンケート結果も出ております。
加入理由の大半が上記のように加入しているためでしょう。私は、3割の中にはしっかり考えて加入したと思い込みを持っている(満足している)方もいると思います。
あまり知られていないと思いますが、保険営業マンの給与は、契約をもらった翌月や翌々月にあがる出来高性の会社が多いです。ノルマがある事も多いため、みんな必死です。ノルマ達成しないと手取りが10万円代になることもあります。古い方法の営業手法をとっている方も未だにいます。家族や知人、友人から紹介された人だから、断りづらい等の義理や人情みたいな感情は捨てましょう。
あなた自身やあなたの家族を不測の事態から守ることが出来るのが保険であり、担当者があなたや家族を守ってくれるわけではありません。
ましてや保険料を払ってくれるわけでもありません。保険料を支払うのは、あなたです。
あなた自身やあなたの家族を守る保障を保険で考えるのもあなたであるべきです。
まとめ
保険を検討する上で、社会保障(公的保障)の内容はある程度把握しておきましょう。ひとつひとつ見るとそんなに難しいことはありません。小学5年生程度の計算力や日本語の理解力があれば大丈夫です。
真剣に考えることが出来るか出来ないかたったその差だけだと思います。保険はなんとなく加入するものではありません。
保険はあなた自身やあなたの家族を不測の事態から守ることが出来るモノです。
以下の順序を守って保険に加入する事をおすすめします。また、加入している方はいきなり5で加入している方が大半だと思いますので、複数の保険会社の商品がある代理店等での相談をおすすめします。
ココがポイント
- 社会保障の把握
- 保険の基礎知識を把握
- 必要な金額を把握
- 保険金額の決定
- 保険商品の選択
- 注意点
こちらの記事内容、保険会社の担当者、インターネットに溢れている情報のすべてがあなたが保険を考える上でのツールに過ぎません。
また、良い保険、悪い保険はありません。あなた自身がきちんと考えて選び抜いた保険があなたに合った良い保険となります。
保険の見直しや確認、新たに加入しようと思っている方は先延ばしにのせず、思い立った時にすぐ行動に移しましょう。後回しにし、後悔するのはあなたかもしれません。